論語の名言を現代語訳その2。親や兄弟を思うことが人の根本に関わる。
有子曰く、其の人となりや、孝悌にして、上を犯すを好む者は鮮(すく)なし。
上を犯すを好まずして、乱を作すを好む者は未だ之れ有らざるなり。君子は本を務む。
本(もと)立ちて道生ず。孝悌なるものは、其れ仁の本(もと)たるか。
(現代語訳)
有子は言った。その人柄が、親や兄弟思いで、社会で目上の人にたてつく者はまずいないであろう。
目上の人にたてつくことを好まない者が、社会を乱すような騒ぎを起こすことはこれまであったことはない。
君子(立派な人格を持つ者)は根本のことに努力する。
何事も根本がしっかりすると、その先は自然と生じていく。
親思い、兄弟思いということが、人の仁の根本であろう。
論語の名言が語る、根本の大切さ
物事の根本がしっかりしなければ、何事もうまくはいきません。
生活で言えば思想や哲学、教育で言えばその学校の教訓と言ったところでしょうか。
そしてこの論語では、人としての根本として、仁徳の根本である親思い、兄弟思いを挙げています。
親を思うということは、先祖や、その生まれた家系を思うことに繋がっていきます。
自分の生まれた土台をしっかり認識し、思うことで、物事が自然とうまく進んでいくのでしょう。
論語を読みたい!そんな時におすすめな解説本は?初心者にも!
論語はもちろん原文は漢文です。 しかし最初からそれを読み込むのは大変な労力を必要とします。未だに原文を読んだことないですし、私も。 そんな時におすすめなのが「漫画」だったり「現代語訳と解説がセットになっている」本です。
中でもいくつかオススメを紹介します。
これは書き下し文・現代語訳・解説が載っており、すごくわかりやすいかと思います。 しかも1日一つというペースになっているので、すごく取り組みやすいかと。 筆者が投稿しているのもこちらの書き下し文を参考・引用させていただいてます。
取り組みやすいといったら「漫画」です。これは最初に読んだ論語の本です。これを読んで上の本を読んで、最後にもう少し難しいもの読んでみるというのが順番として適切かと思います。
これも名著ですよね。論語をビジネスの場に活かした本です。
孔子の名言は身体で受け止める。
ただただ読むだけでなく、それを染み込ませ、身体で「あ、そういうことか」という瞬間を実感する。そういう繰り返しが、本当の意味での「生きる知恵」になっていくかと思います。
また定期的に更新していけたらと思います。では!
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