富良野のカフェ『森の時計』に行ったら懐かしい思い出が蘇ってきたよ
前回までの記事で、美瑛のペンションに泊まった話をしたと思うのですが
このペンションに行く前に、美瑛の隣の富良野地方を巡っていました。そこで見つけたカフェもまた穏やかな時間が流れていて、北海道の素晴らしさを実感したんです。
懐かしいドラマの思い出が。カフェ「森の時計」
富良野のプリンスホテルの敷地内。駐車場に車を停め、森の中を歩いていきます。
途中雑貨屋さんの連なりがあります。ここではハンドメイドの作品がたくさん並んでいました。ごめんなさい、あまり興味が湧かずにここは通り過ぎてしまいました笑
しかし、ここで素敵な「ハートマーク」を発見。
誰かがお掃除の時にでもこうしたんですかね?落ち葉でかわいいハートマークが出来ていました。ほっこりしますねこういうの。
途中にもカフェがありました。なんだかこっちも気になるなあ。けど今日はこっちじゃないんだった。先へ進みます。
森に住んでいる住人がいる。
この森には住人がいるみたいです。
右下の看板、見えますか?
”ニングル”っていうのが見えるかと思います。この森のいたる所にこのニングルの表示がされていたんですね。結局このニングルがなんなのか、そして一体どこにいるのかはこの旅行中には分からず。
ということで。
調べてみました。
ニングルは、アイヌの伝承における小人。創作の設定においては、富良野地方のアイヌの民話に登場するとされる(wikipediaより)
ほうほうなるほどそういうことでしたか!どうやら小動物と勘違いしていましたが違ったようです。
googleさんでニングル・画像と調べるとこんな一覧が。本当に妖精だったようです。小さいころ風邪をひくと妖精というか、おもちゃの兵隊が私の横を歩いていたのを思い出しました。小さい子って何でも見れますからね。人間って本当に不思議です。
森の時計に到着!しかし行列が。
更に森を進むとこんな長い道が。この長い道を抜けると右手に見えてきます。
こちらが森の時計です。佇まいをみて思いあたることがある方ってどれくらいいますかね?私はすぐにピンと来ました(事前に知っとけよって話なんですが)。
今から10年ほど前に放映されていたドラマ『優しい時間』って観ていた方、どれくらい居ますか?そのロケ地となったのが富良野で、このカフェはそれの為に監督の倉本氏が建てたものだそうです。
ここかー!と思い出が一気に蘇ってきました。
ドラマ「優しい時間」のロケ地へ
二宮くん演じる息子が母を車に乗せた時に事故に遭ってしまい、母はなくなってしまう。父は会社を辞め、富良野の地で小さなカフェを始める。事件以来、別々に暮らしていた親子だったが、ある時、父の耳に「息子によく似たやつが美瑛で働いている」という事が入り・・・。
そんな展開のドラマだったような気がします。忙しい日々にすごく癒しを与えてくれるような、小さな周囲を見直すにはぴったりなドラマだったなあと思い出に浸ります。
あー、その頃ちょうどあの子と色々あった時期だなあとか淡い思い出が蘇る中、森の時計のドアを開けてみると行列が!!!
開店してすぐだったのにビックリ。さすがロケ地とだけあって、知っている人は来るんでしょうね。
さて30分ほど待つと席に通されました。
席に流れる優しい時間
今回座った席はこちら。外にはテラス席もあって夏はこちらで食事もできるのかなあなんて考えたり。それにしても良い雰囲気だなあ。
天井もこのように広く、開放的な作りとなっていました。夕暮れ時も雰囲気がありそうですね。
朝食を遅くとったこともあって、そんなにお腹も空いていなかった為、コーヒーだけ注文しました。このコーヒーがまた本当に美味しいんです!それもそのはず、マスターが1杯ずつミルで挽いてくれるんですよね。贅沢ってこういうことを言うのかなって思いました。
ちなみに食事のメニューはカレーなどがありました。森のカレー、だったかな?北海道のお野菜がたくさん入っていて(近くの方のを見ました笑)とっても美味しそうでした。
みなさんこのカウンター席を目当てに来るみたいです。ここで寺尾聡さんが渋いマスターの役をやっていましたね。懐かしい。また観たくなるなあ。
実は席にその優しい時間のフォトブックなるものが置いてあって。その中にある一言一言がすごく身に沁みて、なんだか溢れてきそうになりました。それくらい何かを忘れているのかなと、考えさせられる旅でしたね。
「 外の大きな世界ではなくて、自分の周りの小さな周囲を見直す。」その言葉は今も私の胸に、確かに残っています。
世の中不安を煽って成功だなんだって言っていますが、生きている奇跡をしっかりと感じて、自分の周囲から丁寧に作っていけば、いずれは外の大きな世界に繋がるのではないかなと、感じました。
終わり。