2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その7
世界陸上HP
もうすぐですね、世界陸上!
テレビや電車の広告でも世界陸上のことを見かけることが多くなり、本当にいよいよなんだなあとワクワクしています。
機械が優秀になった現在では、フライングの判断は機械により行うようになりました。スターティングブロック(スタートの時に足を置くあれです)に一定以上の圧がかかると計測されるようになっており、それが”人間の反射神経の限界値”と言われる数値よりも速い場合「フライング」とみなされてしまいます。
ひと昔まえであれば、人の目で見ていましたので結構曖昧でした。いわゆる「ヤマカン」でかなり良いスタートが切れることも。
ただ、それくらいスタートというのは集中するもの。100mを10秒で走る人がいるとすると、0.01秒違うと(単純計算ですが)1m違うわけです。その差が勝敗を分けたりする世界なので、ここに集中するわけですよね。
今回はそのスタートが抜群に上手い短距離の女王をご紹介です!
短距離の女王・フレーザー
img=世界陸上HP
彼女が活躍をしだしたのは2008年の北京五輪からだったと思います。
ベロニカ・キャンベルという強い選手がジャマイカのスプリント陣を牽引する中で、目立ち始めたフレーザー。この北京五輪ではなんと、2位以下に0.2秒以上の差をつける大差で金メダルを勝ち取ります。前年までのタイムで言えばジャマイカの選手にも選ばれないほど。人はいつどこで成長するか分からないですね。
その翌年の世界陸上、彼女はジャマイカ記録を破り優勝します。実に13年ぶりにもなる快挙でした。一時は歯の痛みを抑える薬がドーピングに引っかかり、半年間の出場停止をくらいますが、それでも去年のモスクワの世界陸上まで順調に勝利を重ねていきました。
生まれはスラムの街の中
彼女の境遇ですが、ジャマイカのスラム街で生まれ、育ちました。住民以外は立ち入り禁止という治安の悪さだったそうです。今の日本からは考えられないところなんだと思います。
教育熱心な母親がおり、小さい頃は陸上というよりは勉強だったそうです。そして、その背の小ささから、陸上を始めても「短距離では成功しない」と言われていたそう。
そんないくつもの、我々からみたら逆境とも思えるところからの彼女の活躍、尊敬せざるを得ません。賞金などを、同じような境遇で暮らしている才能ある子供たちに分け与えているその姿にも、アスリートとしてだけではなく、ひとりの人間としての魅力を感じます
もちろん、勝負の世界なので、必ず彼女が勝つのかはわかりません。しかし、なんだか応援したくなる、そんな選手の一人です。
フレーザーの動画、集めました。
2009年ベルリン世界陸上。抜群のスタートが観れます。
前回の世界陸上。こちらも抜群のスタート。
今年の走り。好調なようですね。
人としても魅力あふれるフレーザー。世界一のスタートダッシュを見逃すな!
超人BIG8に関するまとめ。
2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その1
2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その2
2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その3
2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その4
2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その5
2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その6
2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その7
2015世界陸上開幕!超人BIG8とは。その8
こんなのもありました。ボルト優勝おめでとう!
この瞬間、リアルタイムで観てたけど本当に嬉しかったなあ。
スポーツと言えばで思い出したので。