sekairikujou
世界陸上HP
もうすぐですね、世界陸上！

テレビや電車の広告でも世界陸上のことを見かけることが多くなり、本当にいよいよなんだなあとワクワクしています。

毎回毎回エピソードを紹介していますが、今回は2005年のヘルシンキ大会。ご存知の方も多いかと思いますが、日本の為末選手が400mHで銅メダルを獲得した大会でもありました。

試合前、突然の豪雨。そこで為末さんは「これは流れが来た」と思ったそうです。それが100分の何秒という陸上の世界での明暗を分けました。ベストとは言えない走りでしたが、4位の選手に100分の8秒という接戦を勝ち抜き見事銅メダル。末續選手の200mの時もそうでしたがこの時もテレビの前で涙しました。よく覚えています。

毎回毎回、選手のみなさんは感動を私たちに届けてくれます。そんな今回も、日本選手はもちろんのこと、ここで紹介する超人BIG8の選手たちも間違いなく感動を届けてくれることでしょう。

何回も言うけど超人BIG8ってなに？

公式HPには載っていないので、すごく単純に言いますね。

こいつら注目してれば間違なく楽しくなるっていう選手たちです。

今回ご紹介するのは長距離の王者です。ファラー選手の出身はソマリア。そこは内戦下で、その影響で幼少期にイギリスへ移住する中で双子の兄と生き別れてしまいます。

「僕たちは繋がっているんだ」と兄を心の支えにし、ファラーは強く生きてきました。

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世界陸上HPより　

モハメド・ファラーってどんな選手？

前回のモスクワ大会で、5000mと10000mで二冠に輝いたことは記憶に新しいかもしれません。今回も二冠を狙います。

国際大会の経験は豊富ですが、活躍しだしたのは数年前くらいからです。2008年の北京五輪では予選落ちするほどでした。

活躍が目立ちだしたのは2011年頃。プリフォンテーンクラシックという大会の10000mで、26分46秒57を記録し優勝しました。モハメッド・ムーリトが保持していた男子10000mのヨーロッパ記録を11年ぶりに更新した試合でもあります。

同じ年に韓国で行われたテグ世界陸上選手権に5000m、そして10000mのイギリス代表として出場しました。最初行われた10000mでは、ラスト1周半を過ぎる辺りから先頭に立ち、自らスパートを仕掛け、一時は後続を2～30m引き離しましたが、後ろから怒涛の追い上げを見せてきたイブラヒム・ジェイランに、最後の直線で急激に詰められ、残り30mあたりで逆転されてしまい2位に終わるという、見ていても非常に悔しい結果となりました。

後日行われた5000mでは、予選は余力を残し2位通過、決勝に進みます。決勝では、ラスト1周というところで先頭に立ちスパートを仕掛けます。またまた混戦になる中、ゲブレメスケル、メルガ、ラガトらを振り切り、見事優勝しました。

昨年の試合もスイスのチューリッヒで行われたヨーロッパ選手権で、2位以下を引き離し5000mと10000mの2冠を達成しており、今年も世界一へ一番近いのではないかと筆者は感じています。　　