夏バテ対策2015!胃腸の疲れはどうするの?
本格的な夏が到来。大丈夫な人は大丈夫でも、夏バテの人にとっては本当に辛い季節ですよね。夏バテでキツいのはダルさだけではなくて、食欲不振の症状も。そしてそれは間違いなく胃腸などの消化器官がダメージを受けているから起こるものです。夏バテから引き起こされる胃腸の不調の原因を知り、対策を施していくことで、ダルさだけではなく、食欲不振も改善していきましょう!
胃腸の夏バテ。ダメージの原因は?
これに関しては「暑さ」が直接的な原因です。暑さによって体温が上昇し過ぎるのを防ぐその働きが胃腸を苦しめているということです。
それはどういうことか。それには「血液」が関係してくる。
血液の流れの偏りが胃腸の夏バテ?
ヒトの血液の量は、様々な解剖書などに、”体重のおよそ13分の1蓄積されている”と記述されています。体重が60kgの人ならば5ℓ弱というところでしょうか。この血液は、実は全身に満遍なく流れている、というわけではありません。人体にとって優先すべきところがありますので、そこに優先的に流れます。それはどこか。脳と心臓です。血液はまず脳と心臓などに優先的に配分されます。
なんとなく、”大切なとこは優先的に守りましょう”という本能を感じますね。人間には生きる欲求がありますから、身体もそれを実現しているのでしょう。脳と心臓それ以外のところに関しては”状況に応じて配分が考えられる”んですね。寒暖差だったり機能差だったり。人間の対応力というのは本当に不思議でいっぱいです。
解剖書の記述が続きますが、私たちがリラックスしているその時には、皮膚に全体の5%前後、消化管と肝臓に20%前後の血液が配分されています。
しかし、暑さにより体温が上昇すると、熱を放出しなければいけないために、皮膚への配分が高まります。すると自動的に消化管への配分は少なくなるわけですね。
血液が足りなくなると働きが落ちますので、それが食欲不振や消化不良を起こしてしまうというわけです。
メンタル(精神的)ストレスが重なると更に胃にダメージが!
暑さによる不快感や、満員電車のストレスなど、精神的に感じるストレスによって胃腸のダメージは更に深くなってしまいます。
ストレスを感じると人間は、交感神経のスイッチがオンになったまま。つまり、興奮状態になっています。なんとなくピリピリしている人って、興奮している様に見えません?どうみてもリラックスしているようには見えないはずです。
胃腸の働きを司っているのは副交感神経のため、交感神経が優位に働いている状態ではうまく働くことが出来ません。
ストレスには、副腎皮質からでるホルモン(コルチゾールと言います)で対抗していきますが、このホルモンを作るには材料が必要になってきます。材料とは、ビタミンCとコレステロールです。つまり、食欲不振などでこれらの材料がうまく摂取出来ない場合、ストレスに対抗する手段も無くなり、ストレスが溜まり続けるという悪循環が発生してしまいます。
夏バテ胃腸へ贈る、食事のツボ!
PFC値というものをご存知ですか?初めて聞く人もいるかもしれませんが、まあようするに、炭水化物と脂質とタンパク質のバランスはどうですかという話です。
日本人の平均値ですが、これはタンパク質(P)が15%、脂質(F)25%、炭水化物(C)60%と言われています。こちらのバランスについてですが、「日本人の食事摂取基準(2010年版)」または「日本人の食事摂取基準(2005年版)」の30歳以上の目標量を参考にすると良いかもしれません。
数字だけにこだわるのはあまり好きではないのですが、それにしても炭水化物だけという食事は避けたいものです。ガソリンだけで車は出来ていませんからね。
胃腸の調子が崩れるとさっぱりした食事しか摂らなくなりがちですが、うまくタンパク質や良質な油を摂るよう意識をしてみてください。
具体的に何食べれば良いの?
はい、これが求めている所ですよね。
具体的な物ですが、こちらに書いてある物を意識して摂ると良いかと思います。
・大根
・豆腐
・白身魚
でしたね。結局それかい!ってなりますが、やはり大切です。
あとはビタミンCをしっかり摂るためにもフルーツを摂ることですね。夏野菜でオススメは「トマト」、フルーツでは「バナナ」です。
手軽に作れる料理は?
手軽、と言えば思いつくのは”コンビニ”でしょう。そこで次回は、コンビニの商品のみで出来る夏バテ対策レシピをお届けします!
まとめ
- 胃腸の疲れは暑さが原因
- メンタルストレスにも要注意!
- ビタミンCでストレスに対抗しよう。
そういうこと。